研究課題/領域番号 |
16K17163
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
経営学
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研究機関 | 一橋大学 |
研究代表者 |
坪山 雄樹 一橋大学, 大学院経営管理研究科, 准教授 (50508645)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 組織論 / 日本国有鉄道 / 国鉄 / 再建計画 / 組織過程 / 経営組織論 / 経営学 |
研究成果の概要 |
本研究は、1960年代後半から70年代前半にかけての国鉄の2つの再建計画における過大な需要想定、その中でも特に鉄道貨物輸送の過大な需要想定に注目し、そのような計画がなぜ策定されたのか、組織内外のどのようなやり取りを通じて策定されたのか、またその結果として他の政策や意思決定に対してどのような経路を通じてどのような影響を及ぼしていたのか、といった問題を、国鉄本社の内部資料と当事者たちへの聞き取りを通じて記述・分析した。本研究で明らかにされたのは、ひとたび作られた過大な需要想定が、それを「実態とは乖離している」と認識している人たちをも巻き込んでいくプロセスである。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
抗えない圧力の下でフォーマルな計画や構造と組織の実態とを脱連結せざるをえず、かつ本来はそうならないように監督すべき立場にあるステークホルダーたちも暗黙のうちに脱連結を促している。このような状況に置かれた公的組織は、昨今の報道を見ても多く存在しているように思われる。本研究は、日本国有鉄道の再建計画における貨物部門の過大な需要想定を事例として、内部資料の分析と聞き取り調査を通じて、そのような組織の実態とダイナミクスを明らかにした。
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