研究課題/領域番号 |
16K17172
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
経営学
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研究機関 | 高崎経済大学 |
研究代表者 |
向井 悠一朗 高崎経済大学, 経済学部, 准教授 (40738514)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 製品開発 / 製品アーキテクチャ / 造船 / アーキテクチャ / 設計 / 製品戦略 / 複雑性 / 経営学 |
研究成果の概要 |
本研究はイノベーション論の議論を踏まえ、製品戦略と製品の設計思想の選択の関連性について検討した。インタビューと公刊資料を用いた造船会社の事例研究を行った。その結果、製品全体レベルでは、製品の使用環境ないし補完財との関係により、製品のサイズの影響を受ける可能性が考えられた。製品のサブシステムレベルでは、大型の製品あるいは小型の製品を主力とする企業ほど、サブシステムレベルの設計は、製品全体の設計にすりあわされ、中程度のサイズを主力とする企業は逆に標準的な設計を選択する傾向が見られた。これは使用環境や補完財との相互依存関係と、量産品としての納期、コスト制約の両立を図るための折衷案であると考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
第一に、企業が製品アーキテクチャのような基本的な設計特性を選択する際、大きさによる制約=補完財の規模との相対的な関係にも注意を払う必要があること示唆した。人工物はその周囲の補完財が存在する中で使用される。生産においても設備の制約も存在する。設計思想に与える影響がありながら、実務的には基本的な要件であるがゆえに検討対象となってこなかった要因である、設計される人工物のサイズに本研究は着目した。 第二に、大型人工物の設計に関して、特注から規格品受注生産への移行をどうなしうるかを検討した。この変化は、他の多くの産業財産業が直面する課題であり、とくに産業財企業に対する先行事例を示すことができたと考える。
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