研究課題/領域番号 |
16K17178
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
経営学
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研究機関 | 法政大学 |
研究代表者 |
糸久 正人 法政大学, 社会学部, 准教授 (60609949)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 標準 / エコシステム / 集合行為論 / 企業行動 / 自動車産業 / ビジネスエコシステム / 技術標準 / コンセンサス標準 / フリーライダー / 自動車 / 知識ベース企業理論 / イノベーション / オープン&クローズ戦略 / 自動運転 / 中小企業 / 戦略的行動 |
研究成果の概要 |
本研究の目的は、標準(standard)の社会的意義と戦略性に関して、「エコシステム(生態系)論」の視点からとらえるフレームワークを構築することであった。標準は人工物、ヒト、市場の内外をそれぞれつなぐルールとしての役割を有する。すなわち、こうした標準は企業間で広く共有されるために、エコシステムの土台として機能する。標準の形成にはコストがかかる一方、その成果としての標準は広く活用されるためにフリーライダーの問題が発生する。しかし、標準の推進者はフリーライダーも巻き込んで、標準を中心としたエコシステムを育成し、それと自社のコア領域(知財など)を連動させて価値獲得を行うことが重要である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
IoT(Internet of Things)という言葉に代表されるように、「つながる世界」が急速な広がりを見せている。つながる世界では、協調と競争をベースとしたエコシステム型の産業構造が主流となり、つながるためのルールとしての「標準」が決定的に重要となる。従来、こうしたルールづくりのための標準化活動は、集合財としての特徴を有しているために、一部の企業にとっては経営資源を投入する意義が見出しにくかった。しかし、本研究の成果により、ルールづくりのための標準化は、むしろ企業戦略としてこそ、積極的に取り組むべき課題であると認識することができる。
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