研究課題
若手研究(B)
本研究は、時間の経過とともに多元化していく価値次元に着目をして、新しい競争要因が創出されるメカニズムの論理を構築することを目的とした。研究の結果、デジタルカメラ産業における製品進化のトラジェクトリーを明らかにした上で、そのトラジェクトリーから逸脱する既存とは異なる価値次元を持つ製品が複数回にわたって開発されたプロセスを分析した。その結果、製品に対する企業固有の捉え方が存在しており、それに基づいて多様な製品を開発したことが明らかになった。また、競争要因創出後の製品展開についても分析した。
本研究の学術的意義は、長期的な視点で、産業における製品進化のトラジェクトリーから逸脱する新価値次元を有する製品の開発プロセスを動態的に考察したことである。通時的な分析を行うことで、多様な製品を開発する企業の一貫した製品開発プロセスが明らかになった。また、社会的意義として、企業を取り巻く環境の変化が激しく、持続的競争優位の構築が困難となっている現状に対して、一時的な競争優位を連鎖的に獲得していく組織マネジメントの要諦を示したことが挙げられる。
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