研究課題/領域番号 |
16K17227
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
社会学
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研究機関 | 立教大学 (2022) 静岡大学 (2020-2021) 首都大学東京 (2018-2019) 千葉大学 (2016-2017) |
研究代表者 |
横山 麻衣 立教大学, 社会学部, 助教 (60756089)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | ジェンダーベイスドバイオレンス / 社会関係 / 強かん神話 / 支援体制 / 非営利組織 / 質的比較分析(QCA) / 性暴力被害者支援 / 組織理論 / 性暴力 / ジェンダー / 活動継続可能性 / 男女共同参画センター |
研究成果の概要 |
本研究の目的は2つあり、1つは性暴力被害がもたらす社会関係への影響を把握することであり、もう1つは被害者支援に携わる組織活動の継続可能性を明らかにすることである。1つ目については、性暴力被害を経験した者のうち、社会関係に影響があったと回答した者は3割程度であることがわかった。また、それら影響は、必ずしも抑うつの精神症状を伴っているとは限らなかった。 2つ目の研究では、被害者支援に携わる非営利組織の半数以上が、5年に満たない継続可能性しかないことが明らかになった。質的比較分析により、継続可能性はスタッフの業種多様性や財源多様性によってもたらされていることがわかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
従前の性暴力研究では、医療化や心理学化の傾向が顕著である。本研究の知見は、支援体制を構築する上で、被害者に対する偏見やステレオタイプなどの社会的要因への働きかけもまた同様に重要であることを、根拠を持ってしめすことができたと思われる。また、非営利組織は被害者によって優れた主体であると評価されているが、本研究における知見は、非営利組織を欠いては機能しない日本の支援体制を強化していく必要性と緊急性を浮かび上がらせたと思われる。
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