研究課題/領域番号 |
16K17240
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
社会学
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研究機関 | 武蔵大学 |
研究代表者 |
林 雄亮 武蔵大学, 社会学部, 准教授 (30533781)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 家族 / ライフイベント / 社会調査 / 性行動 / 青少年 / 青年期 / 離家 / 性教育 / 家庭環境 / 貧困 / 社会階層 / ひとり親 / 非正規雇用 / 社会学 |
研究成果の概要 |
本研究では、社会調査データの計量分析から以下の点を明らかにした。 まず、青少年の性行動における出身背景の効果について検討したところ、父親の階層が高いほど子どもの教育に熱心であり、性行動を抑制する傾向が中学生・高校生で支持された。また母親が専業主婦であると、子どもへの監視の眼として機能するため性行動が抑制されること、兄や姉の存在はロールモデルとなりうるため、性行動が促進されることが明らかになった。 次に、離家についての出身背景の影響について、15歳時の親の不在は女性の離家を妨げるが、母親が高等教育経験があると女性の離家が促進されることがわかった。一方、男性は女性ほど出身背景の影響を受けていなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
大人期への移行過程において経験されるさまざまなライフイベントにおいて、出身背景による格差が存在している。本研究課題の意義は、従来から指摘されていた出身階層が子どもの教育達成や職業達成を規定するというメカニズムを超えて、具体的には彼らの離家の在り方や性行動にも影響を与えていることを明らかにした点にある。 日本社会を対象とした大規模社会調査データを用いた計量的分析を行っているため、今後の変化についてさらなる研究の発展性と他の社会との比較可能性を有していることも特徴である。
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