研究課題/領域番号 |
16K17243
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
社会学
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研究機関 | 愛知大学 |
研究代表者 |
植田 剛史 愛知大学, 文学部, 准教授 (30709267)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 都市空間 / 都市計画 / 専門知 / 統治性 / 権力 / コンサルタント / 東京 / 新自由主義 / 再開発 / ネオリベラリズム / 制度 / アセンブラージ / 物質性 / 都市 / 空間 / 計画 / 技術 / マテリアリティ / 社会学 / 民主主義 |
研究成果の概要 |
工学的都市計画知識・技術を方向付けてきた諸制度は、都市計画にかかわる業界団体と政府との相補的関係のなかで形成されてきた。だが近年、都市空間再編の「実行者」のあいだでの分業関係は変化しつつあり、これにともなって、工学的都市計画知識・技術を保有・運用する都市計画業界の制度的基盤もまた再編される可能性がある。 工学的都市計画知識・技術が都市空間の統治においてもつ力を分析するには、都市空間再編を、工学的都市計画知識・技術と、都市空間統治の制度と、都市空間を構成するモノとの関係性において記述する研究戦略が必要となる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
都市空間を作りかえる力はどこから来るのか。政治経済学的な都市研究はこれまで、基本的には経済構造からこれを説明してきた。その成果をふまえつつも、都市なるものをヒト・モノ・知識からなる集合体として捉えなおしたうえで、その組み換えの過程で工学的都市計画知識・技術がもつ力に焦点化し、その所在や制度的基盤の成り立ちに迫った点に本研究の学術的意義はある。 工学的都市計画知識・技術が力をもつ一方で、それを保有・運用する都市プランナーが専門家として十分に力を発揮できない日本の都市計画の矛盾を解くことは、来るべき都市空間の統治のあり方を構想するための第一歩としても社会的意義をもつ。
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