研究課題/領域番号 |
16K17251
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
社会学
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研究機関 | 松山大学 |
研究代表者 |
井草 剛 松山大学, 経済学部, 准教授 (80723692)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 医師労働 / 医師の年休取得行動 / 医師の偏在 / 年次有給休暇 / 年休取得 / 交替制勤務 / 労働時間 / 年休取得促進策 / 医師社会の特異性 / サミティヴェート病院 / 勤務医の就労実態と意識 / 最適労働時間の算出 / 医師の柔軟な働き方 / バンコクの病院調査 / 医師の勤務体制 / 医師の雇用契約 / 労働社会学 / 経済統計学 / 計量社会学 |
研究成果の概要 |
年休の実態が社会関係を反映することに着目し、医師の年休取得行動について研究を行った。具体的には、年休に関して優れた研究を生み出してきた量的なアプローチと、「当事者の論理」を把握することで、①病院経営者視点の年休管理、②年休の運用パターン(年休取得の類型化と年休取得日数の関係)、という2点について、明らかにした。そして以上の成果や到達点と結びつけて医師の年休取得促進策を提示した。 *論文数:3 *学会発表数:4
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年は医師の労働を対象とした社会科学的な研究があるものの僅かであり、医師の年休取得や労働時間に焦点をあてた社会学的な研究となるとほとんど見られない。このように日本では医学の領域に踏み込んだ社会学的研究は少なく、医師の年休を扱った既存の調査も僅かである。つまり、本研究により、医師の年休取得率を改善し、医師の偏在を是正することができれば、良質で安全な医療の確保の一助となり、医学医療の進歩を牽引する役目を社会学が果たすことになる。 また、これにより、日本の社会学において、医学を「周辺領域」から「身辺領域」に一歩近づけることになる。
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