研究課題/領域番号 |
16K17259
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
社会福祉学
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研究機関 | 高崎経済大学 (2017-2018) 金沢大学 (2016) |
研究代表者 |
小熊 仁 高崎経済大学, 地域政策学部, 准教授 (00634312)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | ソーシャル・キャピタル(SC) / 認知的SC / 構造的SC / 住民参加型交通 / 階層線形モデル / ソーシャル・キャピタル / マルチレベル分析 / NPO / ボランティア / 公共交通 / 住民参加 / マルチレベルモデル / ソーシャルキャピタル |
研究成果の概要 |
本研究は、ソーシャル・キャピタル(以下SCと呼ぶ)と住民参加型交通の関係を文献調査やヒアリングをもとに理論的に整理した。その後、青森県鰺ヶ沢町の弘南バス深谷線沿線1303名を対象にアンケート調査を実施し、SCが公共交通に対する住民参加に与える影響について実証分析を試みた。 分析の結果、住民参加型交通はSCの蓄積と密接に関連しながら成立しており、居住年数の多寡がSCの醸成に寄与していることがわかった。一方、地域への愛着はSCを高める効果を持たず、長期にわたる地区行事等への参加経験がSCを向上させ、ひいては公共交通の住民参加を促す要素になることが判明した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
公共交通は地域住民の支えによって運営されており、住民参加型交通はその典型例である。しかし、これまでは住民参加型交通という運行形態や公共交通一般における住民参加型交通の位置づけに焦点があてられ、住民が抱える認識や住民間の相互関係について踏み込んだ研究は行われなかった。 本研究は、SCの概念を用い、従来、最も重要でありながら置き去りにされてきた公共交通に対する住民の支えを住民の立場から明確することができた。そして、それをもとに住民参加型交通の成立条件や地域にとっての交通の存在意義を見出し、公共交通への住民参加が地域の活力向上にもたらす効果や今後の運営に対する示唆について解明できた。
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