研究課題/領域番号 |
16K17283
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
社会福祉学
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研究機関 | 同志社大学 |
研究代表者 |
郭 芳 同志社大学, 社会学部, 助教 (70755389)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2016年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 日本式介護 / 中国進出 / 現地化 / 介護サービス / 中国の高齢化 / 福祉の市場化 / 中国 / 高齢者ケア / 介護市場 / 日中比較 / 日本式介護サービス |
研究成果の概要 |
本研究は、まず、中国における福祉の市場化の展開と特徴を検討し、現段階の中国の福祉市場は自由市場に近いという結果を出した。このような環境は日本介護事業者の中国進出を促進するだろうと予想される。次に、日本式介護の現地化プロセスに焦点をあて、事例調査を通して「日本式介護の特性」について明らかにした。日本介護事業者は自立支援の介護理念を、中国での事業展開においては維持しようとしている。しかし、異なる介護観をもつ中国では、自立支援は中国人職員と高齢者に理解されていない。日本式介護の中国における適応可能性を考える際、何をもってその質が高いと言えるか、その効果の実証を明らかにすることは今後の課題になる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
急速な高齢化に直面する中国では、公的サービスだけで賄えない部分での市場サービスの有効的な利用を考える価値がある。本研究の学術的独自性は、介護サービスという社会保障政策の範疇ととらえられがちな領域について、中国という特殊な環境で、市場サービスの可能性を認めているところである。 その結果として、中国の高齢介護問題の解決に貢献ができると共に、日本の介護事業者の国際事業化推進に対して情報提供ができる。
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