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死生観と自己内省神経基盤との関連性;自殺・引きこもりのカウンセリング応用に向けて

研究課題

研究課題/領域番号 16K17301
研究種目

若手研究(B)

配分区分基金
研究分野 社会心理学
研究機関広島大学

研究代表者

原田 宗子  広島大学, 脳・こころ・感性科学研究センター, 特任講師 (30414022)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2020-03-31
研究課題ステータス 完了 (2019年度)
配分額 *注記
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2016年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
キーワード自己内省 / 死生観 / 内面的特性 / 社会系心理学 / 神経科学 / 実験系心理学
研究成果の概要

本研究では、死に対する態度や自己の捉え方の傾向などの個人の内面的特性と自己内省に関連する神経基盤との関係性を明らかにすることを目的とし、健康な大学生・大学院生を対象に機能的磁気共鳴画像法を用いて自己関連認知課題などを遂行中の脳活動を計測する心理生理学的実験を行った。
その結果、(1) 死に対する不安・恐怖のスコアがかなり高いグループと低いグループ、死への関心が非常に高いグループと低いグループに分かれる傾向があること、(2)「自己存在の自覚感」の減弱の程度を計測する「解離性障害スコア(DSC)」と「日本語版BDI-II」による鬱病スコアとの間に統計的に有意な正の相関が見られること、が示された。

研究成果の学術的意義や社会的意義

本実験は、ある限られた地域の健康な大学生・大学院生という偏りのある集団を対象として行ったものであるが、そのような集団内においてさえも自身の死に対する考え方も含めて自己の捉え方は個人差が大きく、若者の自殺増加や引きこもりなどの社会問題に対しても一義的な対策だけでは必ずしも十分ではない可能性を示唆している。
又、本実験で得られた結果は、自己存在の現実感の減弱の程度が大きいほど鬱傾向が高いことを示しており、神経基盤との関連性も含め今後も継続して調べることで、近年社会的に関心が高まっているメンタルヘルスケア(精神面での健康対策)の効果的な方法への手掛かりを見つけることにも寄与できるものと考えられる。

報告書

(5件)
  • 2019 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2018 実施状況報告書
  • 2017 実施状況報告書
  • 2016 実施状況報告書

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公開日: 2016-04-21   更新日: 2021-02-19  

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