研究課題/領域番号 |
16K17303
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
社会心理学
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研究機関 | 独立行政法人国際協力機構(研究所) |
研究代表者 |
大貫 真友子 独立行政法人国際協力機構(研究所), 研究所, 研究員 (60771912)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2016年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 民族融和 / 集団間葛藤 / 集団間接触 / 平和構築 / 和解 / 紛争 / ルワンダ / 融和 / 除隊兵士 / 暴力的紛争 / 民族虐殺 / 社会系心理学 / 実験系心理学 / 国際協力 / 政策研究 / 紛争研究 |
研究成果の概要 |
本研究の目的は、紛争影響国においてどのような集団間接触が集団融和をもたらすか解明することである。ここで、民族大虐殺を経験したルワンダにおける、障害者の技能訓練を分析対象とし、紛争時に加害者・被害者の立場にあった出自の異なる元戦闘員や一般市民の間にどのような対人プロセスが生じると、集団間の恐怖を軽減し信頼を醸成するかについて研究した。 フィールドラボ実験の結果、接触する集団間の関係性(政治経済的格差、加害者・被害者関係など)によって、接触中の自己開示の効果にばらつきがあることが分かった。その他、大規模質問紙調査、行動経済実験、受益者インタビューで収集したデータを活用して、分析を深めている。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、紛争影響国における開発協力および平和構築の取り組みにおいて、過去に敵対関係にあった集団成員が接触するような介入を行う際の教訓を導き出している。フィールドラボ実験では、従来のラボ実験を、できる限り現地の文脈に合わせて実施することで、学術分野で構築されてきた理論が、途上国の現場で応用可能であるか否かを検証している点で学術的意義も希少価値も高い。また、直接的に測定することの難しい事象を対象としたインパクト評価の手法や解釈の在り方について教訓をもたらし得る。
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