研究課題/領域番号 |
16K17306
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
教育心理学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
清水 大地 東京大学, 大学院教育学研究科(教育学部), 特任助教 (00724486)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2016年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 教授法 / 学習 / 熟達 / 芸術表現 / 表現教育 / 協働学習 / 観察学習 / ダンス / 教育系心理学 / 身体表現芸術 / 創造性 |
研究成果の概要 |
本研究では、熟達者同士がお互いの活動を観察すること、熟達者と初心者・中級者がお互いの活動を観察すること、熟達者同士が言語的交流を行うこと、熟達者と初心者・中級者が言語的交流を行うことによりいかなる学びや表現の探索が生じるかをフィールドワークや準実験等により検討した。結果、熟達者同士では観察や言語により、互いの表現や表現における観点の共有が生じること、共有された表現の一部を抽出・変化させることで表現の探索が促されることが示唆された。また、熟達者と初心者・中級者間では、観察や言語による表現の共有を通して初心者の学びが促されること、観点の共有により熟達者の表現探索も促進されうることが示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の成果は、既存の熟達理論(deliberate practice)が十分に適用出来ない創造活動・芸術表現領域における学習・熟達過程の一部を説明するものと考えられる。特に他者とのいかなる関わりを経て学び・熟達が生じるか、その特徴を示した知見は、上記領域における学習・熟達を促す要因を同定した点で学術的意義を有するだろう。また、近年では創造性・協調能力の育成を目指し、芸術表現の授業・ワークショップが学校教育や美術館・企業において盛んに取り入れられつつある。本研究の知見は、以上の取り組みにおいて参加者の創造や学びを育成・促進する要素やデザインの基盤を提供する点で社会的意義を有すると考えられる。
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