研究課題/領域番号 |
16K17310
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
教育心理学
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研究機関 | 神戸学院大学 |
研究代表者 |
村山 恭朗 神戸学院大学, 心理学部, 准教授 (00728785)
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研究協力者 |
島袋 史奈
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 情動調整 / 高機能自閉スペクトラム症 / 抑うつ症状 / 自閉スペクトラム症 / 児童生徒 / 自閉症スペクトラム障害 / メンタルヘルス |
研究成果の概要 |
小学4年生から中学3年生54名(男子43名,女子11名)を対象として,質問紙による調査を実施した。抑うつ症状を基準変数,4つの情動調整方略およびデモグラフィック変数(性別と学年段階)を説明変数とする階層的重回帰分析を行った。分析の結果,第2ステップにおいて,反すうおよび認知的再評価のみが有意な効果を示した(反すう:β=.459, p<.01,認知的再評価:β=-.332, p<.05)。このことから,高機能自閉スペクトラム症児の抑うつ症状の改善においては,反すうと認知的再評価への介入が効果的であると思われる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
国外では,これまでに自閉スペクトラム症児の情動調整に関する調査はあったものの,国内においてはそのような知見はほとんど認められなかった。本研究の結果を踏まえると,抑うつへの脆弱性が高いとされる高機能自閉スペクトラム症児への抑うつ予防においては,反すうの減弱および認知的再評価の向上が重要であることが示唆される。
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