研究課題/領域番号 |
16K17312
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
教育心理学
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研究機関 | 名古屋大学 (2017-2018) 島根大学 (2016) |
研究代表者 |
光永 悠彦 名古屋大学, 教育発達科学研究科, 准教授 (70742295)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 項目反応理論 / 等化 / 多母集団IRTモデル / 重複テスト分冊法 / 同時推定 / 個別推定 / 教育測定 / テスト理論 / 教育評価 |
研究成果の概要 |
項目反応理論を応用し,テストを行うたびに項目バンクの中に困難度等の値が蓄積されていく方式のテストを行う場面について,複数存在する共通尺度構成(等化)のための手法を,実データやシミュレーションデータを用いて比較検討した。結果として,個別推定法を用いるか,もしくは同時推定法に個別推定法を組み合わせた方法をとることが理論通りの結果となることが示唆された。ただし,測定すべき構成概念について,尺度の一次元性が十分に仮定できない場合は,最適な方法を慎重に検討する必要性が指摘された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
学校教育の現場では,たとえば学力の経年変化を題材とした研究が多く試みられているが,それらの研究において標準化された学力指標を用いて議論が行われることは少ない。そのためにはある程度の厳密性をもって学力の一次元尺度化が行われることが前提となる。本研究の成果は,毎年項目バンクの中身が増えていくという限定的なテスト計画の場合において,どのような等化方法が有効かを示すことであり,標準化された学力指標を構築し,さまざまな問題項目を用いて学力を測定していくための手段を,テスト理論の考え方に沿った形で提供することに寄与することにつながる。また等化の方法論を研究するうえでも有益な示唆を与えることが期待される。
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