研究課題/領域番号 |
16K17322
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
教育心理学
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研究機関 | 大阪大学 (2018) 同志社大学 (2016-2017) |
研究代表者 |
伴 碧 大阪大学, 基礎工学研究科, 特任助教(常勤) (30755658)
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研究協力者 |
内山 伊知郎
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2016年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | ふり遊び / 乳幼児 / 玩具 / 想像力 / 教育系心理学 |
研究成果の概要 |
乳幼児は,様々な玩具を用いてふり遊びを行う。しかし,ふり遊びで用いられるどのような玩具が,想像力を促すかについては明らかになっていない。 そこで本研究では,ふり遊びのなかでもままごと遊び場面において,乳幼児がどのような玩具を好むのか検討を行った。1歳半から2歳半の乳幼児に対して,ままごと遊びで使用する3種類の玩具(色が派手な玩具,木製の玩具,本物の食器)を提示し,乳幼児がどのような玩具を好むかについて検討した。 その結果,年齢の発達とともに,乳幼児は色の派手な玩具を選択しないことが示された。さらには本物の食器のような見た目がシンプルなものを用いたほうが,ままごと遊びが長く展開されることが示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ふり遊びのような想像遊びでは,目の前にない状況を想像し,他者と共有することが求められる。これまでの研究では,子どもの想像を促す大人の働きかけについての検討が主流であったが,ふり遊びで用いる玩具もまた遊びの場を作るものであり,想像力は子どもが玩具や人と関わる過程で生まれる。ままごと遊び場面における子どもの発達に応じた玩具の好みに着目した本研究の結果から,今まで検証されてこなかった玩具と想像力との関係を示唆することが出来た。玩具は物理的制約も少なく,比較的簡単に準備することが可能である。そのため,本研究で得られた子どもの想像力を促すための知見を,実際に保育・教育場面で活用するが期待される。
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