研究課題/領域番号 |
16K17324
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
教育心理学
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研究機関 | 跡見学園女子大学 (2019) 作新学院大学女子短期大学部 (2016-2018) |
研究代表者 |
小栗 貴弘 跡見学園女子大学, 心理学部, 准教授 (10635379)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 高校中退 / 高校中退リスク評価尺度 / 学習スキル / 普遍的予防 / 選択的予防 / 指示的予防 / 高校中退予防尺度 / 標準化 / 教育心理学 / 教育相談 / 高校中退予防 |
研究成果の概要 |
本研究では,高校中退における予防プログラムを「普遍的予防」「選択的予防」「指示的予防」に分類し,包括的な予防プログラムの開発を目的とした。普遍的予防では,学習スキル教育の開発を行った。学習に困難を抱える高校生を対象として,流暢性に焦点を当てた学習スキルを教示し,効果を確認した。選択的予防では,中退の高リスク群をスクリーニングする尺度として,6因子35項目で構成される尺度を作成し,「高校中退リスク評価尺度(RAS-HD)」と命名した。指示的予防では,事例研究を通して,連携による学校適応支援やキャリア支援の効果を検討した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
文部科学省(2014)によれば,平成25年度の高校中途退学者数は約6万人であり,在籍者に占める中途退学者の割合(中退率)は1.7%であった。こうした高校中退者について,埼玉県教育委員会(2011)は中退の翌年に追跡調査を行い,中退者の半数以上が「社会的弱者」のままであったと報告している。このような現状について内閣府(2010)は,高校中退が社会的弱者に至る高いリスク要因になるとし,在学中における早い段階から高校が計画的に支援を行っていくことの必要性を指摘している。そこで,本研究ではさまざまなレベルで高校中退を予防するプログラムを開発し,その効果を検証した。
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