研究課題/領域番号 |
16K17356
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
臨床心理学
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研究機関 | 尚絅大学短期大学部 (2019-2020) 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所) (2016-2018) |
研究代表者 |
中里 和弘 尚絅大学短期大学部, その他部局等, 准教授 (90644568)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | グリーフケア / 終末期ケア / 家族ケア / 在宅 / 遺族 / 死別 / 看取りの満足度 / 適応 / 家族の適応 / 意思決定 / 高齢者 |
研究成果の概要 |
在宅医療を受けた患者遺族を対象に質問紙調査を行い、医療者から終末期に受けた「意思決定支援、家族と患者間の思いの言語化の支援」、患者が亡くなった後に受けた「遺族訪問」が「死別後の心理的適応」に及ぼす影響を検討した。 その結果、1)「意思決定支援」を受けることで、遺族は最期の生活が本人の希望に沿ったものであったと評価し、終末期の治療やケアの選択の後悔が低く、看取りの満足度が高い、2)「家族と患者間の思いの言語化の支援」を受けることが患者への思いの言語化に繋がり、死別後の悲嘆が低い、3)遺族訪問のスタッフの態度が肯定的であるほど、遺族の看取りの満足度と死別からの主観的回復度が高いことが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
在宅療養患者の遺族を対象とした量的データから、終末期または患者が亡くなった後に提供される「意思決定支援、家族と患者間の思いの言語化の支援、遺族訪問」が「死別後の家族の心理的適応」に繋がることが確認された。支援内容の評価項目を作成することで、医療者が支援内容を客観的に捉え、振り返る際の基礎資料を得ることができた。 在宅医療において終末期の患者家族に支援を行う際には、上記の支援が死別後の家族にとって患者の最期の生活や看取りに対する肯定的評価、悲嘆の軽減に繋がり得ることを理解し、終末期の家族ケアとグリーフケアの連続性の視点から、支援の在り方を検討することが有益である。
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