研究課題/領域番号 |
16K17358
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
実験心理学
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
渡邊 言也 名古屋大学, 情報学研究科, 学振特別研究員(PD) (90637133)
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研究協力者 |
Delgado Mauricio R
Bhanji Jamil P
大平 英樹
田邊 宏樹
春野 雅彦
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
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キーワード | 生理的覚醒 / 瞳孔 / fMRI / 扁桃体 / 尾状核 / 腹内側前頭前野 / Dynamic causal modeling / 線条体 / 課題パフォーマンス / 脳内ネットワーク解析 / パフォーマンス / 情動制御 / 生理心理学 |
研究成果の概要 |
ヒトの生理的覚醒は高難度かつ高成功報酬な課題に取組む際には上昇するが、それは時に課題遂行を邪魔することがある。安定した課題遂行にはこの覚醒を制御することが重要である。本研究は瞳孔径やfMRI計測を用いて覚醒変化が如何に身体や脳で表現また制御されているかを検証した。 結果、失敗試行では課題の遂行前から賞金額に相関し瞳孔が拡張した。さらに脳内では右扁桃体と左尾状核に覚醒度や期待報酬に一致した活動が見られた。一方で腹内側前頭前野では覚醒度に負に相関した活動が見られた。これら3領域間の機能的結合を推定したところ、成功試行において腹内側前頭前野が扁桃体の活動を抑制的に制御していることを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
アスリートや、レスキュー、警察など、極度の緊張状態でも冷静に高いパフォーマンスを上げることが要求される人々がどのように自身の緊張をコントロールして最適な意思決定やパフォーマンスを実現できるかその脳内メカニズムを神経科学的な立場から解明した。この研究結果は、そのような人々に科学的根拠に基づいた知見を提供することができる。また、社交性不安障害など、人前に立つと極度の緊張から本来のパフォーマンスを発揮できないことに不自由を感じている人々への新しいトレーニング方法開発にもつながる研究である。
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