研究課題/領域番号 |
16K17359
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
実験心理学
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
小野 健太郎 広島大学, 脳・こころ・感性科学研究センター, 助教 (30435870)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 聴覚 / 視覚 / 同期 / タッピング / 運動情報 / tDCS / 文脈情報 / 運動 / 充実時程錯覚 / 空虚時程知覚 / 運動知覚 / 知覚-運動協調 / 脳磁図 / 感覚 |
研究成果の概要 |
刺激に含まれる空間情報やリズムなどの社会的な文脈情報が我々の行動に与える影響を検討した。一定間隔で提示される刺激にタイミングを合わせて指でタッピングを行うという同期タッピング課題を用いて調べたところ、聴覚における同期タッピングでは運動情報の付加による同期精度の低下や、下頭頂葉小葉の刺激によって精度低下が抑えられることが示された。逆に視覚では運動情報の付加により同期精度が良くなること、さらにリズムパターンを繰り返す音列を用いた同期タッピングではリズムによって精度が良くなることなどを明らかにすることができた。これらの結果は、我々の行動が刺激文脈によって大きく影響されていることを示唆している。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、我々の行動が文脈や状況によって大きく影響を受けることを朗らかにした。また刺激の空間情報(運動情報)処理における頭頂葉の関与を示したことは、我々の脳が視聴覚の感覚入力をもとに行動につなげるまでの一連の脳内メカニズムの解明に対する重要な知見であり、学術的な意義は高い。また応用面から見れば、例えば野球でボールをバットにうまく当てる技術や息のあったアンサンブルなど、運動情報をうまく利用することが必要な行動の精度を向上させるための重要な知見であると言える。
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