研究課題/領域番号 |
16K17365
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
実験心理学
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研究機関 | 立教大学 |
研究代表者 |
浅野 倫子 立教大学, 現代心理学部, 准教授 (40553607)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 共感覚 / 色字共感覚 / 言語発達 / 発達段階 / 文字学習 / 実験系心理学 / 認知心理学 / 認知科学 / 多感覚処理 |
研究成果の概要 |
色字共感覚とは、一般人口中の少数の人が持つ、文字を見ると特定の色の印象を感じるという認知特性のことである。この研究課題では、色字共感覚には文字の学習過程が深く関係するという色字共感覚の発達段階仮説の拡充に取り組んだ。そして、以下の成果を得ることができた:(1) 文字学習期の子どもにおける色字共感覚の縦断的研究の環境を開拓した。(2) 共感覚者・非共感覚者の別を問わない大人(大学生)を対象にした質問紙調査により、色字共感覚を発達過程上で喪失する人がいる可能性などを明らかにした。(3) 国内外の研究者との共同研究により発達段階仮説を拡充した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
色字共感覚に代表される共感覚の存在は、単に「文字を見る」という行為であっても色を感じる人と感じない人がいるなど、人間の認知処理の仕組みが多様であることを示している。人の認知の仕組みの全体像を明らかにする上ではそのような多様性も考慮する必要があり、共感覚のメカニズムを明らかにすることで、多様さを持った人間の認知処理メカニズムの全貌解明に一歩近づくことができる。また、色字共感覚と文字学習の関係を明らかにすることで、共感覚の有無を問わず、人間がどのような情報を助けにして文字を習得するのかについてのヒントが得られる可能性がある。
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