研究課題/領域番号 |
16K17376
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
教育学
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研究機関 | 埼玉大学 |
研究代表者 |
福島 賢二 埼玉大学, 教育学部, 准教授 (90582164)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 新自由主義 / 資源 / 配分 / 学校外教育 / 学習支援 / 政策過程 / 社会的つながり / 公正 / 新自由主義(ネオリベラリズム) / 教育 / つながり(関係性) / 正義 / ケイパビリティ・アプローチ / 条件整備 / 教育学 |
研究成果の概要 |
本研究の目的は、新自由主義に基づく社会構造改革において公正な教育の配分ルールと配分システムを構築することにあった。こうした目的を達成するうえで、学校外教育としての夜間中学とフリースクール、そしてNPO等によって運営されている学習支援教室の政策と活動実態と動向を調査してきた。そこで明らかになったことは、こうした学びの空間への「公正」な資源配分が行われるようになった契機を、新自由主義に基づく社会構造改革が構成している面があるということである。例えば、いわゆる「教育機会確保法」や「生活困窮者自立支援法」と、当該法に基づく実践である。こうした実践現場への調査によってこうした知見を得た。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
新自由主義に基づく教育改革は、効率性や有用性に基づく政策であるという理解が強い。しかしこの改革が、資源配分を受けるべき対象へ資源を「公正」に配分する契機にもなり得ていることを実証的に明らかにしたことが本研究の成果であり、学術的意義である。 こうした研究成果は、新自由主義は望ましいものではないという一面的な理解に異議を提起するものであり、新自由主義を利用することで公正な配分システムを構築できる可能性を示唆するものである。 この研究成果は、新自由主義政策への認識の転換や新たな分析方法に寄与するものである。
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