研究課題/領域番号 |
16K17396
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
教育学
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研究機関 | 茨城大学 (2019) 淑徳大学 (2016-2018) |
研究代表者 |
竹下 智美 茨城大学, 教育学部, 講師 (90735193)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 学校衛生 / 衛生室 / 養護実践 / 養護教諭養成 / 戦後 / 養護教諭サークル / 保健室 / 養護教諭 / 昭和前期 / 学校保健 |
研究成果の概要 |
本研究は、1930年代~1970年における保健室実践の諸相を明らかにすることを目的とし研究を行った。 本研究では、学校看護婦、養護訓導、養護教諭の免許状取得状況とそのヴァリエーションが明らかになった。1930年代~1950年代にかけての職制運動を経験した養護教諭の実践は、「画一的実践」が拡大する一方で、保健室と養護教諭(学校看護婦)の特質を生かした「創造的実践」も少なからず展開されていた。さらに、1960年代以降には、養護教諭の自主的サークルが発達し、自らの実践のあり方を多面的に議論し、職務の幅より深さを追求する様子が明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、養護教員史をこれまでの制度史を越えて、個々の養護教諭の苦悩や考えを実践の中から捉え、養護教員史の特徴を構造的に描くことができた。戦中から戦後にかけての養護教員の量的拡大と職制運動の展開とともに「政治化された画一的実践」が拡大する一方で、子どもと向きあいつつ創造的な養護実践を展開し続け、養護とは何かを追求してきた養護教諭の姿が明らかになった。このことは、今日の養護教諭のアンビバレントな立場、態度を解明するために有意義なものになると考える。
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