研究課題/領域番号 |
16K17405
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
教育学
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研究機関 | 広島文教女子大学 |
研究代表者 |
白石 崇人 広島文教女子大学, 人間科学部, 准教授 (00512568)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 教育学 / 日本教員史 / 小学校教員 / 教育研究 / 教育会 / 大瀬甚太郎 / 教育学の科学化 / 授業批評 / 日本教育史 / 教育展覧会 / 教師論 / 教育科学研究会 / 教育学術界 |
研究成果の概要 |
本研究の目的は、明治日本における小学校教員の教育研究の制度化過程を明らかにすることである。本研究で明らかにしたことは、大きく3つある。第1に、大瀬甚太郎と教育学術研究会による取り組みにおいて、小学校教員の教育研究が、教育学の科学化の重要な手段として位置づけられたことを明らかにした。第2に、岡山県後月郡を事例にして、郡教育会の事業を通して、小学校教員の教育研究が組織化されたことを明らかにした。第3に、東京府や鳥取県を事例にして、師範学校や小学校などにおける授業批評会や教育展覧会の展開を通して、小学校教員の教育研究が制度化されたことを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、明治日本における小学校教員の教育研究の制度化過程を明らかにしたものである。明治の教員は、1880年代以降、既存や新規の知識・経験を駆使しながら、それぞれ問題状況や解決策を研究してきた。1900年代には、教育会・研究会などの研究組織や授業批評会、教育展覧会などを通して、教員は質量ともに充実した教育研究を展開しており、科学化を目指す教育学研究の重要な手段とも位置付けられた。近年、「学び続ける教員像の確立」が主張されているが、教育研究を積み重ねて学び続ける教員の姿は、明治からの伝統であった。本研究は、日本教員史の伝統を踏まえて学び続ける教員像を確立する上で欠かせない成果となる。
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