研究課題/領域番号 |
16K17412
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
教育社会学
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研究機関 | お茶の水女子大学 (2020-2022) 東京大学 (2016-2019) |
研究代表者 |
小原 優貴 お茶の水女子大学, 基幹研究院, 特別研究員(RPD) (70738723)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 高等教育の国際化 / 学生・教員の移動 / 教育の質保証 / インド |
研究成果の概要 |
インドの新国家教育政策(2020年)では、高等教育の国際化が主要な政策の一つに位置付けられ、国際水準のカリキュラムの整備、留学生への支援強化等による内なる国際化が目指されている。各高等教育機関では、財政、管理運営、人的資源、言語、教授法、カリキュラム面での課題が国際化の障壁となっている例も認められる一方、英語圏の先進国のみならず、非英語圏やグローバルサウス諸国の大学との連携を積極的に進める例も確認された。また南アジア地域が、「西側諸国に対して追従・適応」するのではなく、地域一体あるいは地域を越えた対話と連携を通じて、教育の国際化を実現するための国際的なプラットフォーム形成に取り組む例もあった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
インドは頭脳環流、文化外交、南南協力政策の一環として、留学のための奨学金支給等に取り組み、毎年約3万人の留学生をアジア・アフリカ・中東等の国々から受け入れてきた。しかし、インドの高等教育の国際化に関しては、英語圏を中心とする先進諸国への送り出しが注目され、国内の国際化の実態は明らかにされてこなかった。インドの高等教育の国際化と質保証の現状と課題を、国際化を進める先駆的な事例の分析を通じて解明する本研究は、環インド洋地域の高等教育の国際化と同地域の国々の経済交流や政治関係の実態理解に役立つとともに、先進国を中心に展開する高等教育の国際化の議論に新たな知見を提供することが期待される。
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