研究課題/領域番号 |
16K17416
|
研究種目 |
若手研究(B)
|
配分区分 | 基金 |
研究分野 |
教育社会学
|
研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
丸山 和昭 名古屋大学, 高等教育研究センター, 准教授 (20582886)
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2022-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
|
配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
|
キーワード | 専門職 / 職域横断 / 政策過程 / 心理職 / 日米比較 / 教育社会学 / 専門職養成 |
研究成果の概要 |
1)日米の心理職は職域横断的な職種としての葛藤を共通して経験しているが、専門職化が先行した米国では、複数の立場を持つ認証機関が並列することで対応が図られている。2)職域横断型の資格の質保証では、全ての職域の基盤となる能力の習得とともに、多領域連携・多職種連携のための能力を学ぶことが養成課程において必要となるが、限られた時間のなかで両立を図ることには困難が伴う。3)養成課程での学修の限界を踏まえると、基盤的な能力、多領域連携・多職種連携のための能力、及び、各職域別の能力を働きながら身に着ける継続学習の仕組みが必要となるが、その機会を資格制度にどう関連付けるか、との点が今後の課題となる。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、日米の心理職を事例として、職域横断型資格の成立過程と、認証制度の運用上の課題について検討した。従来のアクレディテーション研究は、単一職域において発展した専門職種を対象としているため、公認心理師に代表される職域横断資格の抱える問題を解決できない。これに対し本研究は、職域横断型の資格認証制度において先行する米国の心理職との比較から、日本の職域横断型資格の特徴、認証制度の運用上の課題、及び課題解決の指針を考察したとの点で、独自性と社会的な意義を有していると考える。
|