研究課題/領域番号 |
16K17417
|
研究種目 |
若手研究(B)
|
配分区分 | 基金 |
研究分野 |
教育社会学
|
研究機関 | 愛知教育大学 |
研究代表者 |
片山 悠樹 愛知教育大学, 教育学部, 准教授 (40509882)
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
|
キーワード | 職業教育 / 能力形成 / 専門学校 / 移行 / 職業移行 / 地域労働市場 / 継続調査 / 教育社会学 |
研究成果の概要 |
ひとつ目は、職業教育における知識の性格である。保育者養成系専門学校では学問的知識を基盤に知識が構築される一方、工業系専門学校では市場の影響を受けていた。具体的には、保育者養成系においては、「子ども理解」という保育学領域の専門性が保育者養成系専門学校の知識の正当性の基盤となっていた。一方、工業系専門学校では、消費者への対応が念頭に置かれ、市場の影響の一端がうかがえた。 ふたつ目は、能力形成である。保育者養成系専門学校では、「子ども理解」によって能力の自己認識に差異が生じていた。一方で、工業系専門学校では消費者重視の市場の影響を受け、学生は、技能だけではなく、説明能力を獲得していると考えられる。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の学術的意義は、教育領域の研究のなかで看過されがちであった専門学校に焦点をあて、その教育機能を検証した点である。その際、職業教育における知識の性格として、「学術的知識」/「市場」という知識の2つの性格を応用し、アプローチした。専門学校は学科構成や修学年限が多様であるため、アプローチが難しかったが、本研究の成果はそうした状況を打破するための一助になる可能性がある。
|