研究課題/領域番号 |
16K17423
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
教育社会学
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研究機関 | 愛媛大学 |
研究代表者 |
尾川 満宏 愛媛大学, 教育学部, 准教授 (30723366)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 学校から職業への移行 / 進路指導・キャリア教育 / 職業教育 / 工業高校 / 地方都市 / キャリア形成 / キャリア教育 |
研究成果の概要 |
本研究では、地方の工業高校卒業者に対するインタビュー調査から、高校工業教育と初期キャリア形成の関連を明らかにした。職業的な知識・スキルの部分では、工業高校での学習経験と職業経験の間には接続性が実感されることは少なく、むしろ学校や教師が接続を強調することに対して、生徒や卒業生はそれへの疑念を抱くようになっていた。さらに、地方の高卒就職者らによる職業生活や家庭生活のリアリティを検討し、地域労働市場の状況や地元に流通する情報やライフスタイルを彼ら自身が解釈しながら地域的な(ローカルな)キャリア形成の過程を経験していることを明らかにした。これらの知見から高校職業教育をめぐる示唆と課題を明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の理論的な成果として、1)教育と職業の「接続」を強調することで逆に「断絶」を意識させる余地を生む「職業教育のパラドックス」と、2)地域的なキャリア形成の特質を抽出するための「ローカリティ」概念を明らかにした。実践的な成果として、卒業者らは、初期キャリア形成の過程において、職業教育における生徒指導的な指導の意義や有効性を認識しており、教育実践上の指針として重要な論点であることを示唆した。
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