研究課題/領域番号 |
16K17431
|
研究種目 |
若手研究(B)
|
配分区分 | 基金 |
研究分野 |
教育社会学
|
研究機関 | 至誠館大学 |
研究代表者 |
山口 季音 (ヤマグチキオト) 至誠館大学, ライフデザイン学部, 講師(移行) (70774230)
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
|
キーワード | 児童養護施設 / 文化伝達 / 生活史 / ケア / 施設内教育 / 家庭支援 / 生活経験 / 支援 / 暴力 / 社会的養護 / ライフヒストリー / 児童福祉施設 / 教育社会学 / 生活史調査 / 支援者 |
研究成果の概要 |
本研究の目的は、児童養護施設における文化伝達を施設職員のライフヒストリーに着目して考察することである。この目的のため、児童養護施設職員にインタビュー調査を実施した。その結果、第1に、児童養護施設の文化伝達は貧困の世代間連鎖の防止において重要な役割を持つことがわかった。第2に、家庭支援を通じた職員の保護者理解が、施設内の文化伝達に寄与することが明らかになった。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の意義は、従来の教育研究で看過されがちであった児童養護施設の文化伝達に着目し、貧困や虐待等を経験した子どもがどのような文化や価値観のもとで生活しているのかを明らかにしたことである。これは施設において、いかにして貧困の再生産の防止が試みされているのかを示すものでもある。次に、職員理解の促進である。文化伝達の担い手である職員がその過程で抱える悩みや葛藤を理解することで、労働条件や専門性の不足といった議論とは異なる視点からの支援が可能となるだろう。
|