研究課題/領域番号 |
16K17432
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
教科教育学
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研究機関 | 北海道教育大学 |
研究代表者 |
石井 洋 北海道教育大学, 教育学部, 准教授 (50734034)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2016年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | アセスメント・リテラシー / 授業研究 / 授業改善 / 国際協力 / 数学教育 / 教師教育 |
研究成果の概要 |
教師の評価力が顕在化していなかった背景について、教育評価のもつ「価値判断としての評価」と「指導目的としての評価」という二側面に着目して考察し、教師のアセスメント・リテラシーとしてその構成要素を整理した。 そして、ザンビアにおいて授業研究のフィールド調査を行い、授業改善の実態や教師の授業観の変容を捉えた。従来の授業研究では、教師たちの課題意識が一般的な教授法に偏っており、生徒の実態はもとより教科内容や教材についての発言がほとんどなされていなかったが、アセスメント・リテラシーに焦点を当てた授業研究では、教授法のみならず、教科内容や教材についての発言にまで広がっていた点が確認された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
日本の授業研究は世界各地で脚光を浴びているが、その導入が表層的なもので終わらないようその技術移転の具体化が求められている。授業改善における生徒の実態把握の重要性は、様々なプロジェクトで指摘されているが、多くの開発途上国は、総括的評価しか行ってこなかったため、教師のアセスメント・リテラシーの構成要素を整理し、教師の評価力を顕在化したことは大きな意義があった。 また、授業改善では、我が国の文脈では当然のように意識される生徒中心型の教授法も、開発途上国の教師にとっては授業観の変容が求められることとなり、国や地域の実情に合わせてアプローチを変える必要性があることを現地調査の結果をもとに明らかにした。
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