研究課題/領域番号 |
16K17447
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
教科教育学
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研究機関 | 鳥取大学 |
研究代表者 |
武田 信吾 鳥取大学, 地域学部, 准教授 (10600926)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2018年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2017年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2016年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
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キーワード | こども / 造形活動 / 相互作用 / 学び合い / 他者観察 / 視線分析 |
研究成果の概要 |
本研究は,幼児~児童期のこどもがペアで行う造形活動を対象に,視線行動を分析することで,2者間で展開される相互作用について,他者観察の状況と造形行為への影響関係を検討した。幼児と児童の異年齢ペアが並行的に行う活動を分析した結果,幼児と児童では,その実態が異なる結果となった。一方で,児童の同年齢ペアと異年齢ペアが並行的に行う活動を分析したところ,児童期では相手との年齢差よりも個人の特性の方が大きく現れる結果となった。また,児童の同年齢ペアによる協同的な活動を分析したところ,制作過程のなかで互いに配慮し合い,造形行為によって補い合う相互作用が,視線行動の量的データとしても現れることが示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は,視線行動に関する定性的データと定量的データの双方を扱いながら,こどもの造形表現に関する発達過程を他者との相互作用の観点から捉えようとするものであり,美術教育学における新たな分析手法の確立に寄与するものと考えられる。学習過程においてこどもが本来有する資質や能力を発揮する状況を把握することになり,モノを介在したこども同士の学び合いに対する新たな捉え方を提起することになる。左記の知見は,こどもの成長・発達について理解する視座を拡充することにつながる。
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