研究課題/領域番号 |
16K17457
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
教科教育学
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研究機関 | 新潟青陵大学 |
研究代表者 |
本間 優子 新潟青陵大学, 福祉心理学部, 助教 (40410253)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 役割取得能力 / 学校適応 / 道徳授業 / 介入 / 再介入 / 児童 / 道徳教育 / 道徳教育プログラム / 個別プログラム |
研究成果の概要 |
研究1では小学3年生を対象に道徳授業(週1回×4)を用いた授業実践を行った。介入群と対照群の役割取得能力の発達段階の変化について,χ2検定を行ったところ,規則場面,対人場面ともに介入群の方が発達段階が促進した児童が有意に多い傾向が示された(ps <.10)。介入群のクラス内行動については,授業不参加行動はプログラム前後で変化がなかったが,規則遵守行動は有意な向上傾向が認められ (p <.10),向社会的行動は有意な向上が認められた(t =15.91, p <.001)。対照群はいずれの変数にも変化は認められなかった。研究2,3ではグループおよび個別トレーニングを行い,再介入の効果を示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は役割取得能力の促進を目的として開発した道徳授業実践の効果として,児童の役割取得能力の発達段階の促進および適応的行動の増加を示した点に学術的意義および社会的意義がある。従来,2コマを用いてモラルジレンマを用いた授業実践はなされることが多いが,本研究では1コマ利用で(週1回×4),そして検定教科書を用いて開発した道徳授業で効果を実証できた。2018年度からの小学校における道徳教科化における授業開発に有益な知見を示すことができたと言える。その他,クラス全体のトレーニングでは効果が示されなかった児童に対してグループおよび再介入の効果を示した点も,教育的意義のある知見である。
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