研究課題/領域番号 |
16K17464
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
特別支援教育
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研究機関 | 弘前大学 |
研究代表者 |
足立 匡基 弘前大学, 医学研究科, 特任講師 (50637329)
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研究協力者 |
髙橋 芳雄
安田 小響
髙栁 伸哉
斉藤 まなぶ
廣田 智也
大里 絢子
三上 美咲
坂本 由唯
田中 勝則
増田 貴人
栗林 理人
加藤 澄
中村 和彦
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 自閉スペクトラム症 / 早期発見 / スクリーニング / 質問紙 / 発達障害 / ASSQ / カットオフ / ASD / 自閉症 / Autism / AUC / 感度 / 特異度 / 保護者評定 / 教師評定 / 早期発見・早期支援 / 高機能 |
研究成果の概要 |
本課題では、ASSQの就学前児における適用可能性について、国内で心理学的測定精度が検証されている短縮版と、国際的に使用されているフルーバージョンについて、それぞれ検討を行った。 短縮版では、ASDと診断された59名の児を含む、1,919名に検査を実施し、尺度の測定精度を検証した。ROC分析の結果、AUCは男児で0.92、女児で0.91であり、優れた識別精度が示された。 フルバージョンでは、臨床群154名、コミュニティ群1,390名を対象に測定精度を検証した。結果から、コミュニティでの使用の場合、感度と特異度の観点から、カットオフ値7点(感度=0.93, 特異度=0.84)を提案した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまでAutism Spectrum Screening Questionnaire (ASSQ)の就学前児に対する測定精度は国際的にも検討されてこなかったため、結果が国際誌にアクセプトされたことは、学術的意義が大きいものと考えられる。また、国内においても、本課題において尺度の識別精度やコミュニティで使用できるカットオフ値が明らかにされたことによって、高機能自閉スペクトラム児の早期スクリーニングが促進されることが期待できる。結果として、これまで支援への接続の遅れが指摘されてきた高機能自閉症児を、より早い段階で支援に繋げられる可能性を期待でき、この社会的意義は大きいものと考えられる。
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