研究課題/領域番号 |
16K17465
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
特別支援教育
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研究機関 | 独立行政法人国立特別支援教育総合研究所 |
研究代表者 |
李 煕馥 独立行政法人国立特別支援教育総合研究所, その他部局等, 特任研究員 (40708385)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 自閉スペクトラム症 / 発達 / 自己理解 / 他者理解 / ナラティブ / 関係性 / 典型発達児 / 発達障害 / 自閉スペクトラム / 典型発達 / 他者・自己理解 / 心理教育的支援 |
研究成果の概要 |
本研究は、自閉スペクトラム症(ASD)児の自己理解や他者理解の特性を、教師や典型発達(TD)児等の他者との関係性の中でとらえ、ASD児の自己理解や他者理解の発達を促進する要因や支援方法を検討することを目的とした。この研究から、以下の二つの点が示唆された。一つ目は、幼児期のASD児における他者の存在や心的状態を理解する発達は、教師との愛着といった関係性を基盤にして促進される点である。二つ目は、児童期のASD児の自己理解は、交流学級のTD児との関係性が影響を与えることや、TD児との良好な関係形成がASD児の学習意欲の向上・維持や学校生活全般における適応感を高めることにつながることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年は、様々な特徴をもつ多様性のある人々がともに生きる共生社会の実現が重要な社会的課題である。その共生社会の実現のため、特に学校現場では障害のある子どもと障害のない子どもがともに学ぶインクルーシブ教育システムの充実が求められている。本研究は、学校現場で障害のある子どもと障害のない子どもがともに学ぶ環境の中で、教師である大人や友達と愛着や信頼関係を形成することが、障害のある子どもの発達を促進し、学びの充実や円滑な学校生活を送ることにつながることを示した。この点は、インクルーシブ教育システムの重要性や有効性をさらに確認できた点で意義があると考えられる。
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