研究課題/領域番号 |
16K17564
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
代数学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
原田 新也 東京大学, 大学院数理科学研究科, 特任研究員 (40763892)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2017-03-31
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研究課題ステータス |
中途終了 (2016年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 双曲3次元多様体 / ゼータ関数 / トレース体 / 双曲体積 / 指標多様体 |
研究実績の概要 |
本研究課題研究計画における 1. 閉 3 次元多様体の指標多様体及び Hasse-Weil ゼータ関数の研究の内容について研究が完了した.また当初の計画より更に研究を進めることが出来,期待以上の成果が得られた. 本研究計画においては数論的双曲閉3次元多様体の SL_2 指標多様体のゼータ関数がその双曲3次元多様体のトレース体のデデキントゼータ関数になることを予想したものであり,本研究計画の申請時においては2条件の下でこの予想が成り立つことを示していた. 今年度の研究によりこれらの条件を外すのみならず,(数論的でない)一般の双曲閉3次元多様体について SL_2 指標多様体のゼータ関数がその双曲3次元多様体のトレース体のデデキントゼータ関数になることを示した. また更に研究を進め,PSL_2 指標多様体の場合にはそのゼータ関数がその双曲3次元多様体の不変トレース体のデデキントゼータ関数になることを示した.これにより数論的双曲閉3次元多様体に関して, s=2 での特殊値が双曲3次元多様体の双曲体積を用いて表されることが分かった.指標多様体と双曲体積の関係に関しては,結び目の補空間の場合について SL_2 指標多様体から定まる A 多項式のマーラー測度との関係が具体的な場合に確認されていた.今回得られた PSL_2 指標多様体と双曲体積の関係は一般の数論的多様体に関して得られたことからも非常に意義深いものであると考えられる. 本研究内容については論文の形にしてプレプリントサーバー arXiv にて既に公開している.
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