研究成果の学術的意義や社会的意義 |
数理科学の様々な分野において, 各種物理量の時間発展はそれら物理量の保存則方程式から導かれる複数の非線形偏微分方程式(保存則方程式系)で記述される. 保存則方程式系の研究は1950年代から多くの研究者によって行われてきたが, その系統的な結果は未だに得られていない. こうしたことから, 保存則方程式系の研究は今後の発展に期待されており, 学術的に大きな意義を持つ研究課題であると言える.このような学術的背景の中で,本研究課題では,保存則方程式系の初期値問題の一意可解性問題の解決への糸口を探ることを目的として研究を行い,ある一定の成果を得ることができた.
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