研究課題/領域番号 |
16K17659
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
天文学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
矢部 清人 東京大学, カブリ数物連携宇宙研究機構, 特任研究員 (60749480)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 銀河進化 / 化学進化 / 環境効果 / 光赤外天文学 / 銀河形成 / 銀河形成進化 / 光学赤外線天文学 / 宇宙物理 |
研究成果の概要 |
我々はすばる望遠鏡FMOSで得られた大規模近赤外分光サンプル(約4000天体)を用い、赤方偏移1.4付近における銀河の金属量と環境の関係を調べた。銀河の局所個数密度の大小および3つの星質量ビンでサンプルを分割し、各ビンにおいてスペクトルのスタッキング解析を行った。得られた合成スペクトルからは水素、窒素、硫黄の輝線が有意に検出され、これらの輝線フラックスの比からガス金属量を導出した。その結果、同じ星質量で見た場合、高密度領域における銀河は金属量が高い傾向があることが分かった。高密度領域における化学進化が進んだ銀河間ガスの降着など、いくつかの原因が考えられる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により銀河の化学的性質と銀河環境との間に密接な関係がある可能性が示された。これらの研究成果は、現在開発中のすばる望遠鏡広視野ファイバー多天体分光器 Prime Focus Spectrograph (PFS)によって、今後さらに発展するものと思われる。本研究は、今後PFSを用いて得られる超大規模分光サンプルによる銀河の化学進化と環境の統計的な研究に先駆けて、重要な知見を得たものとして高い学術的意義を持つ。
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