研究課題/領域番号 |
16K17682
|
研究種目 |
若手研究(B)
|
配分区分 | 基金 |
研究分野 |
素粒子・原子核・宇宙線・宇宙物理
|
研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
加藤 陽 東京大学, 宇宙線研究所, 特任助教 (20771611)
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2016年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
|
キーワード | 雷雲ガンマ線 / 電子加速 / 放射線検出器 / 素粒子実験 / 宇宙線 / 雷雲 / 放射線 / 測定器開発 |
研究成果の概要 |
雷雲内の電子加速現象を解き明かすため、新しい気球搭載型検出器を独自に開発した。この検出器は、プラスチックシンチレータを用いた放射線検出器およびデータ送受信用のGPSラジオゾンデを組み合わせたもので、雷雲内で加速された電子を直接検出することが期待される。検出器は複数作成し、東京大学柏キャンパスにおいて2年間で合計4回の放球を実施した。雷雲中心部に投入する難しさから加速電子の検出には現時点で成功していないが、今後も観測を続けていく。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
雷雲では、その内部に存在する強い電場により大気中の電子が相対論的速度まで加速されることで、雪崩的増幅現象が起きていると考えられている。しかし雷雲内部の直接観測は非常に難しいため、この電子加速現象のメカニズムはほとんど明らかになっていない。本研究で開発した検出器は、雷雲内で加速された電子をそのエネルギーとともに直接検出できる性能を有している。うまく雷雲内に投入することができれば、これまで明らかになっていなかった雷雲内電子加速現象の様子を解き明かすことができると考えている。
|