研究課題/領域番号 |
16K17687
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
素粒子・原子核・宇宙線・宇宙物理
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研究機関 | 京都大学 (2017-2018) 新潟大学 (2016) |
研究代表者 |
吉田 賢市 京都大学, 理学研究科, 助教 (00567547)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 中性子過剰核 / スピン・アイソスピン応答 / 密度汎関数理論 / ベータ崩壊 / 魔法数 / 原子核密度汎関数法 / 荷電交換 / 集団運動 / 巨大共鳴 / 集団振動 / ガンマ振動 / 理論核物理 / 密度汎関数法 / 不安定核 / 計算物理 |
研究成果の概要 |
核子の自由度を基にした微視的な量子多体理論である原子核密度汎関数法により,主に原子番号が魔法数を持つ中性子過剰核におけるスピン・アイソスピン応答を系統的に調べた。不安定核では中性子と陽子のフェルミ面が大きく異なり低いエネルギー領域に新しいタイプの状態が現れると予想できるため,負パリティ型の振動モードに着目した。核子の超流動性を反映した中性子数依存性に見られる特徴や,ピグミー共鳴にアナログな状態が現れるなどの新しい知見が得られた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
中性子過剰核における新しいタイプの集団運動の発現可能性は,原子核物理学における重要なテーマの一つである。本研究では,これまで研究が進んでいなかった中性子過剰核のスピン・アイソスピン応答を微視的な理論枠組みを用いて調べることで,新しい励起モードを予言することができた。これらのモードはベータ崩壊にも影響を与える可能性が高く,重元素の起源とされるrプロセス元素合成過程のより深い理解にも貢献できる。
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