研究課題/領域番号 |
16K17692
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
素粒子・原子核・宇宙線・宇宙物理
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
毛受 弘彰 名古屋大学, 宇宙地球環境研究所, 助教 (10447849)
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研究協力者 |
周 啓東
大橋 健
Adamczyk Leszek
Riehn Felix
Ostapchenko Sergey
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2016年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | ハドロン相互作用 / 宇宙線空気シャワー / LHC / 宇宙線 |
研究成果の概要 |
本研究を進めるにあたり、スイスにある世界最大の粒子加速器LHCを用いてたLHCfとATLASの2つの実験の共同データ解析体制を確立した。2つの実験グループ間の相互理解を進めるためにまずはシンプルな解析である最前方光子生成における回折事象の寄与の測定を行った。回析事象は、陽子-陽子衝突の内、約20%をしめており、衝突の中心領域での粒子生成が少ない。これを利用し、ATLAS検出器で粒子検出がない事象を選んでLHCf検出器の光子イベントを解析した。陽子-陽子衝突データを用いた陽子-パイ中間子衝突測定の解析は現在進行中であり、この結果も近いうちに公表できる予定である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、世界最大の粒子加速器LHCを用いてハドロン相互作用を研究し、宇宙線と大気との相互作用の理解を進めることによって宇宙線研究に貢献するものである。今回得られた回折事象の測定結果は、一部のハドロン相互作用モデルの改良にすでに使用されている。陽子-パイ中間子の相互作用は、現在あるハドロン相互作用モデル間で差が大きく、測定結果によってモデルの検証が進む。
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