研究課題/領域番号 |
16K17747
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
物性Ⅱ
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研究機関 | 横浜国立大学 (2018-2019) 東京工業大学 (2016-2017) |
研究代表者 |
那須 譲治 横浜国立大学, 大学院工学研究院, 准教授 (40610639)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
中途終了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 強相関電子系 / スピン軌道相互作用 / 量子スピン液体 / 物性理論 |
研究成果の概要 |
本研究では、強いスピン軌道相互作用をもつ強相関電子系が示す新奇な量子現象を解明及び予言することを目的として研究を行った。電子相関とスピン軌道相互作用、そして軌道自由度のもつ異方性を等価に取り入れるため、本研究では、強相関極限の量子模型を出発点として、系統的な理論を展開した。その結果、以下の研究成果が得られた。 1) スピン・軌道の自由度を記述するKugel-Khomskii模型を考え、それにスピン軌道相互作用を導入したときの秩序状態の安定性を調べた。 2) 3軌道ハバード模型をもちいて、軌道が自発的に選択される超伝導状態の可能性を議論した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究課題では、強相関電子系における軌道自由度の果たす役割を明らかにするため、強相関極限を起点として、蜂の巣格子上の多軌道模型における量子スピン液体や3軌道ハバード模型における超伝導状態などの性質を明らかにした。有限温度における静的・動的性質に対して包括的かつ詳細な解析を行った。量子スピン液体や多軌道ハバード模型における超伝導は量子多体効果が顕著であり、解析することが困難であることが多いが、ここでは強相関極限の局在電子系の計算を平行して行うことで、その妥当性も議論していることに学術的な意義があると考える。
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