研究課題
若手研究(B)
ホールドープ系物質Ba1-xKxFe2As2の過剰ドープ領域に対応するx=0.5(Tc=36K)およびx=1.0(Tc=3.4K)の単結晶を用い、中性子実験装置『四季』を用いて未知であった過剰ドープ領域の磁気励起の研究を進めてきた。本研究課題により磁気励起スペクトルがスピン波的分散(局在性)と煙突型の磁気励起(遍歴性)とで構成されており、ホールドープにより煙突型励起が発達することが明らかになった。また、スピン波励起のバンド幅のホール濃度依存性から、超伝導転移温度Tcの減少に伴いバンド幅の急激な減少が観測された。本結果から磁気交換相互作用JとTcの間に強い関係性があることを示した。
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すべて 国際共同研究 (1件) 雑誌論文 (2件) (うち国際共著 2件、 査読あり 2件、 オープンアクセス 2件) 学会発表 (12件) (うち国際学会 6件、 招待講演 2件) 備考 (1件)
Phys. Rev. B
巻: 97 号: 6 ページ: 064425-064425
10.1103/physrevb.97.064425
130007647215
Sci. Rep.
巻: 6 号: 1 ページ: 333031-6
10.1038/srep33303
https://j-parc.jp/researcher/MatLife/ja/monthly_reports/2016_09.html