研究課題/領域番号 |
16K17798
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
固体地球惑星物理学
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研究機関 | 国立研究開発法人海洋研究開発機構 |
研究代表者 |
中田 令子 国立研究開発法人海洋研究開発機構, 海域地震火山部門(地震津波予測研究開発センター), 特任技術研究員 (00552499)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | スパースモデリング / 長期的スロースリップイベント / スロースリップイベント / 南海トラフ地震 / 摩擦パラメタ推定 / 地震 / 地殻変動 / 地震発生サイクル数値シミュレーション / 摩擦パラメタ分布 |
研究成果の概要 |
豊後水道で繰り返し発生している長期的スロースリップイベントすべり域の推定を行った。これまでより明瞭にすべり域を推定するために、スパースモデリングの一種である一般化結合正則化を用いた。1997年、2003年、2010年、2018~2019年に発生したイベントの地殻変動観測データを解析したところ、すべり域内部ですべり量が急変する不連続な境界があることが明らかになった。また、すべり域の浅部境界も、これまでよりも大きな空間勾配であることが示された。すべり域浅部および内部の不連続な境界は、地震発生帯の下限および深部低周波微動の上限の位置とほぼ一致していた。房総沖でも同様に解析し、固着域との関係を示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまでのスムースネスを制約とした解析よりも、明瞭にすべり分布を推定するために、この分野ではあまり使われていなかったスパースモデリングという手法を用いた。長期的スロースリップイベントのすべり域浅部および内部の不連続な境界が、1996年から2019年までほぼ同じ位置であり、かつ地震発生帯の下限および深部低周波微動の上限の位置とほぼ一致していたという結果は、長期的スロースリップイベントの浅部延長上で起きている地震発生帯および深部延長上で発生している深部低周波微動や短期的スロースリップイベントに至る、異なる時間的特徴を持った様々な地震発生メカニズムの系統的な理解に役立つ重要な知見となり得る。
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