研究課題/領域番号 |
16K17820
|
研究種目 |
若手研究(B)
|
配分区分 | 基金 |
研究分野 |
地質学
|
研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
纐纈 佑衣 名古屋大学, 環境学研究科, 助教 (20726385)
|
研究協力者 |
Simon Wallis
榎並 正樹
Ho Tsai Chin
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
|
キーワード | スラブーマントル境界 / モホ面 / 剪断熱 / 剪断応力 / 三波川帯 / 炭質物ラマン温度計 / 変泥質岩 / 蛇紋岩 / 赤外分光分析 / スラブ-マントル境界 / 三波川変成帯 / 地質学 / 岩石・鉱物・鉱床学 / 地殻・マントル物質 / マントル対流 |
研究成果の概要 |
四国中央部白髪山地域に産するウェッジマントル起源の蛇紋岩岩体とその周辺に産する変泥質岩試料を採取し、ラマン分光法を用いた分析を行った。スラブ-マントル境界近傍の温度構造について、炭質物ラマン温度計を用いて検証したところ、優位な温度上昇は確認されなかった。そして、熱モデル計算と比較すると、浅部スラブ-マントル境界の剪断応力は数十MPa以下である、という結論が導かれた。剪断応力が低いことから、三波川帯のスラブ-マントル境界のカップリング度は低く、マントル対流は弱いあるいは停滞していた可能性が高いことが示唆された。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
日本は沈み込み帯に位置しており、地震や火山活動が活発な地域である。しかし、プレートが沈み込んだ先でどのような現象が起きているのかを直接可視することは、現在の技術では不可能である。本研究では、過去の沈み込み帯において地下約30km程度の深度まで沈み込んだ天然の変成岩を分析することで、沈み込み境界におけるカップリング度やマントル対流様式を検証し、現在の沈み込み帯浅部へ適用可能な直接的なデータを提示することで、プレート収束域における地質学的現象の発生機構解明に貢献した。
|