研究課題/領域番号 |
16K17824
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
地質学
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研究機関 | 国立研究開発法人海洋研究開発機構 |
研究代表者 |
山下 幹也 国立研究開発法人海洋研究開発機構, 地震津波海域観測研究開発センター, 研究員 (00415978)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | プロトスラスト帯 / 南海トラフ / 海底地形 / 日向灘 / アナログ実験 / 堆積層マッピング / 南海トラフ軸 / プレート境界断層 / 赤色立体地形図 / 反射法地震探査 / 地質学 / 地震 / 津波 |
研究成果の概要 |
南海トラフ・トラフ軸周辺で取得された高分解能マルチチャンネル反射法地震探査データを用いて,プレート境界断層よりもさらに海側に発達する微小断層群(プロトスラスト帯)に着目してその拡がりを明らかにした.既存の海底地形データを収集し,トラフ軸周辺における精度を向上するとともに赤色立体地形図法を応用することで微小な変位の抽出に成功し,プロトスラスト帯が海底面に線状に分布することが確認された.併せて沈み込むフィリピン海プレートの堆積層厚の詳細な分類を行い,層準による東西方向の不均質性の存在が明らかになった.今後,トラフ全体を調べることで巨大地震に伴う津波波源等の推定に寄与することが期待される.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
南海トラフではこれまで巨大地震が繰り返し発生しており,地震動や津波を予測するために様々な数値シミュレーションが行われてきている.しかしながら巨大な震源域の南端を規定する構造はなく,トラフ底の地形のみから決定されてきた.本研究ではプレート境界断層先端部の挙動を地下構造および高精度の海底地形から評価することで,破壊域の根拠となる地下構造を明らかにした.今後はトラフ全域について同様の研究を進めることでより正確な予測につながり,地震・津波防災に寄与することが期待できる.
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