研究課題/領域番号 |
16K17829
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
層位・古生物学
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研究機関 | 大阪教育大学 |
研究代表者 |
堀 真子 大阪教育大学, 教育学部, 准教授 (00749963)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2016年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | 温泉堆積物 / 安定同位体比 / 希土類元素 / 鉄 / 光酸化 / 温泉 / 堆積物 / 深部流体 / 炭酸塩 / 天水曲線 / 希土類元素パターン / 不適合元素 / 下部地殻 / 地球化学 / 地球変動予測 / 水循環 |
研究成果の概要 |
本研究では、紀伊半島に分布する様々な温泉を対象に、化学組成と同位体組成を分析し、それらの特徴と地理的分布について調査した。また、温泉堆積物中に記録される周期的な鉄の濃集について、日射量の周期変化が影響している可能性を検証するため、有機物の光分解によって生じる過酸化水素と溶存酸素、鉄の状態変化のその場分析を実施した。まず、前者については、紀伊半島を中心に計16箇所の施設から温泉水を採集し、このうち5箇所の施設で、海洋プレートの沈み込みに関連すると考えられる化学的・同位体的特徴を発見した。一方、後者では、0.0000001%オーダーの過酸化水素の定量法を改良した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
紀伊半島の温泉は非火山性の温泉として古くから親しまれている。これらの温泉の一部は、海洋プレートがユーラシアプレートの下に沈み込む際、圧力によって搾り出されたプレート内部の海水が起源であると考えられている。熱水の源について調査することは、温泉という資源の持続的利用を検討する上で重要である。また、プレートの沈み込みや、それに伴う流体の挙動は、地震の発生などにも関連しているため、温泉を通して地下深部の流体の挙動や発生メカニズムについてアプローチできる可能性がある。
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