研究成果の概要 |
これまで用いられることの少なかったCu(I)錯体をレドックス光増感剤として広く利用可能とすることを主目的とし、安定化と、長波長光吸収化による新たなCu(I)錯体レドックス光増感剤を合成した。1,10-フェナントロリン(phen)配位子の2,9位にリン配位子をC4アルキル鎖で連結した四座配位子を用いることにより、Cu(I)錯体の安定化を達成した。また、4,7位への種々の置換基導入によりphenのπ共役系を拡張することで、吸収波長を最大40 nm長波長シフトさせることができた。これらCu(I)錯体をレドックス光増感剤として用いることで、高効率なCO2還元光触媒系を構築することに成功した。
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