研究課題/領域番号 |
16K17986
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
機械材料・材料力学
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研究機関 | 豊田工業高等専門学校 |
研究代表者 |
中村 裕紀 豊田工業高等専門学校, 機械工学科, 准教授 (10612939)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 超高サイクル疲労 / ハイドロキシアパタイト / チタン合金 / 傾斜機能層 / 微粒子ショットピーニング / プラズマ溶射 / ショットピーニング / 溶射 / アコースティックエミッション / 疲労 / 表面改質 / 生体材料 |
研究成果の概要 |
ハイドロキシアパタイト(HAp)粒子を用いた微粒子ショットピーニング(FPP),HApプラズマ溶射,HAp粒子を用いた微粒子ショットピーニング後にHAp溶射を施したチタン合金に対して疲労試験を実施した.その結果,FPPのみを施すことで疲労強度は改善し,溶射を施すことで疲労強度は低下することがわかった.また,溶射の前にFPPを施すことで疲労強度の低下を抑えることが可能であった.チタン合金にHAp粒子を用いたショットピーニングを施すことで,チタンとHApが混在する領域が形成できることが明らかとなった.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
溶射材の疲労強度改善には溶射皮膜のはく離および基材と溶射皮膜の界面強度を制御することが重要である.本研究では,これまで製品加工の最終処理として用いられてきたショットピーニングを,その特性を積極的に利用して溶射の前処理として施すことで学術的課題の解決を試みた.その結果,溶射後の疲労強度も未処理材と同程度確保できることが明らかとなり,将来本研究で得られた知見を利用することで産業分野において使用されている溶射材の安全性・信頼性向上,ひいては溶射処理の革新的なプロセスの確立に寄与するものと期待される.
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