研究課題/領域番号 |
16K18106
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
通信・ネットワーク工学
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研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
吉田 賢史 鹿児島大学, 理工学域工学系, 助教 (50751830)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2019年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 60GHz帯 / アレイアンテナ / 3次元実装 / 伝送線路 / ミリ波アンテナ |
研究成果の概要 |
本研究では,第5世代の移動通信システムなどの小型携帯端末搭載用60 GHz帯3次元指向性制御アンテナの実現を大きな研究背景とし,異種サブアレイアンテナを複数用いた指向性制御アンテナの設計,試作及び評価を研究目的とする.まず最初に,実装歩留まり問題の解決のため,従来の銅ボール実装の改善を行った.次に,改善した銅ボール実装技術を用いて,同種サブアレイ間内指向性合成の検証として,2x2パッチアレイアンテナの設計,試作,測定を行った.60 GHzにおける利得が10 dBi以上となる領域を評価し,その有効性を示した.最終的に異種サブアレイ指向性合成の検証を行い,その妥当性も確認した.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
移動通信システムは,水道や電気,ガスと同じように,社会的に見て広く普及し,なくてはならないインフラの1つとなった.本研究は,現在サービスが始まりつつある5G以降の次世代移動通信ネットワーク端末に適用可能なアンテナの基礎研究を行ったものであり,本研究で得られた知見を基礎とし,実用化に向けて資金を投入し,ビジネス展開を見据えた開発フェーズへの推進が望まれる.本研究では60 GHz帯において,これまで端末に搭載可能なサイズ,重量の制約下において,実装方式も視野に入れた条件下で,あらゆる方向に指向性を制御できるアンテナの提案を行っており,注目に値すると考えられる.
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