研究課題/領域番号 |
16K18130
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
土木材料・施工・建設マネジメント
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研究機関 | 埼玉大学 |
研究代表者 |
欒 堯 埼玉大学, 理工学研究科, 助教 (20725288)
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研究協力者 |
浅本 晋吾
米田 大樹
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | コンクリート / 水分浸透 / 撥水 / 塩化物イオン / 鉄筋腐食 / ひび割れ / 強度 / 収縮 / bulk hydrophobicity / corrosion / chloride penetration / hydration degree / crack / durability / pore structure / strength / silicone oil / water ingression / shrinkage / 耐久性 |
研究成果の概要 |
本研究では,撥水材を混合したモルタルを対象として,構造物の耐久性と密接に関連する水分浸透特性,塩化物イオンの侵入抵抗性,および鉄筋腐食について実験的検討を行った。撥水モルタルは,シリコンオイルを主成分とする撥水材を使用し,撥水材を直接混入する方法と,撥水材を噴霧した細骨材を練り混ぜる方法の2種類の方法で作製した。その結果,普通モルタルと比べて,撥水モルタルは,ひび割れが発生した場合でも高い撥水性と遮塩性を発揮し,鉄筋の腐食を抑制する効果が明らかになった。それに加え,圧縮強度,収縮などの基本特性の測定を行い,圧縮強度は低下するものの,普通モルタルと比べて収縮が減ることが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
撥水性をコンクリートの表層に付与する表面含浸工法が多く使われているが,ひび割れが撥水層より深く進行した場合,ひび割れを通じてコンクリート内部に水分が浸透する可能性が指摘されている。本研究では,撥水材を混和材としてモルタルとコンクリートに混入し,表層のみならず内部にも撥水性を付与する。こういった内部撥水性により,ひび割れが発生してもコンクリートの水分浸透と塩化物イオン侵入に対する抵抗性が低下せず,長期耐久性の向上に期待が寄せられている。
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